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鹿男あをによし - Season 1 Episode 10 第10話 二つのキス~冒険の終わりが恋の始まり
小川孝信(玉木宏)は、堀田イト(多部未華子)から受け取った“目”=銅鏡を草の上に置く。それを、藤原道子(綾瀬はるか)、鹿、鼠が見守る。最後まで私欲をむき出しにした小治田史明(児玉清)は、離れた場所で放心したように座っている。 そして、鹿の呼びかけで、いよいよ儀式が始まる――。 草の上に置かれた銅鏡に堀田が水を注ぐと、水面の中央に映った満月が小さな点となり光を反射させる。それを鹿が舐めると、水が満月に吸い寄せられるように集まり、やがて光る球形となっていく・・・。 翌日、盗難疑惑は解けたものの、小川はやはり学校にいられなくなる。藤原は教師たちに反発するが、小川は疑惑が解けただけで十分だと告げる。そして鹿に会いに行き、自分と堀田の顔を元に戻してくれと頼む。ところが、鹿は叶えられる望みはひとつだけ。つまり、小川か堀田のどちらかしか元には戻せないと言うのだ。 翌日、小川が職員室にいると、堀田がやってきて小川を連れ出す。ふたりが壁の鏡の前に並ぶと、そこには人間の顔をした堀田と、鹿顔のままの小川が立っている。そこへ来た藤原がふたりの様子をうかがうように見る。堀田は鹿から事情を聞いたが、自分だけ元に戻るのは納得がいかないと言う。しかし小川は、堀田が鹿顔になった原因は自分にあるから当然だと言うが、堀田は無言で小川をにらみ続ける。やりきれない気持ちになる小川。そんなふたりを見ていた藤原は・・・。